未来市場創造会とはなにか?

未来市場創造会の柱は二本ある。一本は環境に対する配慮。そして、もう一本はこれから人がどのように生きていくのか。その根源的なテーマへの問いかけである。

市場創造は人の欲望を拡大し、常に問題を生み続ける。ある時点で必要なことでも、それが継続することで問題が生まれる。それは仕方ないことかもしれない。

たとえば戦後、1950年代から日本人は日本の工業化を目指して働きに働いた。その結果、70年代から80年代にかけて奇跡的な発展を遂げる。しかし、その一方で公害が生まれた。過剰な工業廃棄物が工場周辺を汚染していった。そのため日本は脱公害を目指して様々な技術を開発していく。一時は公害を克服したかに思えたが、問題はさらに大きくなった。どんなに汚染の濃度を減らしても、汚染源が大量にあれば問題は収束しない。かつて車は贅沢品だったが、高度成長のおかげで庶民のものとなり、どんなに排ガスの毒性を低くしても、台数が増え、排ガスを大量に排出することで工業化による地域的な問題から、全世界的な問題へと規模が拡大した。

善と考えられていた工業化が公害を生み、

善と考えられた脱公害の技術が広域に広まることで環境問題が発生し、

環境問題の解決策だと訴えられた原子力発電が、いままでにない汚染を世界に広げている。

どの時代の価値観も必ず古くなり、いつかは新しい価値観に変えられなければならない。しかし、そのような価値観の中で、唯一守っていかなければならないのは、人間の存在とそれを取り巻く環境だ。人間は生きていくために環境と適合して来た。これからも適合し続けていくだろう。しかし、その環境が適合できないものになってしまえば、人間は生存できなくなる。未来永劫人間が生き続ける意志を持つのであれば、急激な環境の変化は避けなければならない。そのために何ができるのか?

人間は地球をまるごと作り替えることはできない。環境もいますぐ元に戻すことはできない。では、どうしていかなければならないか。継続的に環境を維持するための経済活動についてきちんと考え、対処していかなければならない。

人は市場を生み出すことができる。一人の人間が市場を作ることはできないが、多くの人間が関わることで市場は生まれる。市場でおこなわれる活動はすぐに拡大され、環境に大きな影響を与えるようになる。僕たちはたったひとりで環境を変えることはできないが、多くの人と経済という繰り返し拡大されていく活動を考えることで、環境に何が起きてくるのかを想像することができる。そのような考えを、思想を生み出すために未来市場創造会は生まれた。

しかし、資本主義による市場創造という「欲望を刺激することで生まれる市場」を基盤としてものを考える限り「人間が目指すべき市場の在り方」にはたどり着けないかもしれない。市場はいままで欲望を刺激することで発展した。しかし、ある程度市場が確立してきたら、次のフェーズを目指すべきではないだろうか? それがいったいどんなことなのか、それを探っていきたい。

「子供たちに残したい世界を生み出す市場」とはどのようなものかを考えるため、さらに多くの人に集まってほしい。

パラダイムが変われば、また考えも変化していくだろう。正しい考えの遷移とはどのようなものか、それを見つめていきたい。



3 Comments

  1. […] 未来市場創造会についての詳細はこちら。 […]

  2. […] またこれからそれぞれ分科会でどのようなことをしていくのか?というのも今回の話し合いの重要なテーマでした。その中でエネルギー分科会に参加される予定の高島さんのお話を改めて聞いていると、日々職場で感じる面白くない気持ち(※)が薄らいでいくのと同時に、これから分科会で行われていく活動の意義を感じました。未来市場創造会では行き過ぎた欲を抑え、地球と人間のことを考えた新しい市場を創っていくことを目指しています。その為の第一歩は、まず自分自身が「お客様」という意識を忘れてしまうことだと私は考えています。 […]

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